農業参入の難しさについて

企業の農業参入の難しさ(1)

企業の農業参入の難しさは何処にあるかというと、色んなポイントの中で、
農業は企業の強みを発揮できにくい分野であるという事に尽きます。
それほど企業と農業は相反する面を持っているともいえるので、
工場管理に長けた人が農業なんてという感覚で入ると大怪我をすることになります。
今迄この30年近く多くの企業が参入しては撤退していっています。
たとえば、大手通信会社、造船会社、建築会社、などです。
特に日本たばこの撤退は農家にとって大問題となりました。
最終的に農家との補償裁判が終わったのは昨年の3月と聞いております。

農業を営む難しさ(1)

これらの事をマスコミはニュースネタになるのか大々的に取り上げてさもうまく行ってる様に書きますが
実際2か月後に行ってみるとナニこれ?という事は山のようにあります。
企業の宣伝につきあうマスコミも大変ですが、巻き込まれる農家はもっと大変です。
農業はテスターで測定して1日後に結果が判ると言うものでは無くて、四季を過ごしてはじめて実証されるものです。
それだけに農業参入の会社は腰を落ち着けて結果を待つ必要があります。
天と地の恵みを受けてそこを破壊しながら生産をするわけですので、より一層の謙虚さが求められます。