企業が事業を始める場合 採算を3年以内に黒字化することと言うのが企業の基本的な姿勢です。
残念ながら3年以内に異業種から農業参入して成功した例は今まで一つも耳にしたことがありません。
なぜ3年で黒字化の目途が立たないのか
10-20年前の農業参入事業は定年退職者を受け入れる関連会社がもうないと言う時代でした。
そこで土地はある、場合によっては余熱の利用ができるということで参入した企業が多いように見受けられます。
目標は勿論採算をとる,利益を出すですが
まあ退職者の受け皿になればいいやと言うある意味甘い考えが基本にあったのは否定できません。
こうして参入した企業は環境が変われば もっと利益率の高い方へ資本の理論ですぐに移動していきます。
農業の持続性を疑って企業参入に反対の意見が出るのもこれまた当然のことと言えます。
一人で何役もこなす農家の具体的な仕事は栽培計画立案、栽培、収穫、販売となり
工場部門と販売部門を持つ様なものです。
そこの最高責任者です。地区のJAを頼る事はできます。
JAでは営農事業や共同出荷事業を行っています。
ただし 入り口(資材の購入、資金調達)から出口(販売)までを
すべてJAに任せるという事は主たる利益は自分にではなくJAに集まることになります。
以前の様にお米を作っておれば良い時代と違って作物の種類も増えてくると営農指導ができない事にもなります。
利益を出そうとするとJAに如何に頼らないで自分ですべてを行うかにかかってきます。
それだけに経営者としての力量が問われることになります