過去の失敗の例を考えてみるとこれからの成功の道が見えてくると思われます。
以前の企業による農業参入は、人余りや定年退職者としての労働場所の受け皿と
考えていた場合が多いと思われます。
人手を少なくして労働効率を上げることよりも、人を沢山受け入れる方が良い事だという考えです。
補助金を出す地方の行政も、雇用創出という事で期待をされていた様です。
また、販売についてはまだ大規模面積栽培の考えが普及してなかったことにより、
自社の社員食堂等での消化を目指しての小規模栽培の場合が殆どでした(あくまでも水耕での野菜栽培の場合です)。
個人が脱サラして農業に挑戦する場合と、企業が資本の論理で参入するのはかなり様相を異にしてきます。
今、お話しするのはあくまでも企業側にとっての難しさの話です。
企業にとって 管理は数字です。
この予測数字通りにならないところが農業の特異な所です。
また 資本の論理としては3年以内に結果を出せという命題を経営側から突き付けられます。
四季を通してはじめてなんとか結果が出る現場で3年以内に利益を出せと言うのは無理です。
企業の社員で、電気も機械も気象もわかり尚且つ栽培に経験がある人が居るとは思えません。
農家はこれをそこそこの程度一人でこなす方が多いのです。